光馨小説

□その愛は、きっと計り知れない
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ひどいひどいひどいひどい!
最っっ低すぎる!!!!!!

光が『僕のことどのくらい好き?』なんて言うから、恥ずかしいのを我慢して答えてやったんだ、『例えようがないくらい、言い表せないくらい好き』だって!!
そしたら『そっかぁ〜』とか言いながら嬉しそうに笑うからさ、僕も嬉しくなっちゃうじゃん?
それで僕も甘い言葉が欲しくて『光は僕のことどのくらい好き?』って聞いたんだ、そしたらさ……
ねぇっ鏡夜先輩!!!光の奴、満面の笑顔でなんて言ったと思う!?


.
『けつ毛ごと愛してる』


けっ……けつ毛って何!?
開いた口が塞がらないよ!!!!
ああもう下品すぎる!!っていうか僕、け…け、けつ毛なんて生えてないのにっ!!!
…ねぇ、生えてない、よね?ちょっと確認してくれない、鏡夜先輩!?




「待て、早まるな馨。とりあえずベルトから手を離そうか」

「その言葉は恐らく環に聞いたんだろう。奴は最近ある少年漫画にハマっているからな」

「だから実際おまえにその毛が生えているわけではない、と思うぞ」

「光も愚かで可哀相な奴だな、環なんかの言葉を真に受けて…」


.
鏡夜先輩!!いくら鏡夜先輩でも光の悪口は許さないよ?
っていうか何、光は殿にそそのかされてけつ毛……?うわあ本気で顔面殴っちゃったよ!グーで!!
でも光もバカすぎるっ普通に考えてそんな言葉で喜ぶ人がいるとでも!?救いようがないよ!!
ああああ僕ちょっと殿のところ行ってくる!!!!




「(プルル…)――環、逃げたほうがいい。殺気立った馨が向かっているぞ」






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光にあのセリフを
言わせたかっただけです

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