dream

□ホントすいませんでした。
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私は心が広い方だと自負している。ドフラミンゴさんが私の作った食べ物を散らかしながら食べようが、海軍本部内のみんなが居るところで私にキスしようが、怒ったりしなかった。
たとえ、浮気をされようとも。
それには理由があって、その理由とは、ドフラミンゴさんは必ず、私のわがままを聞いてくれるということ。
だから私は彼に謝罪なんか求めない。そこまで求めたら、貪欲な女だ。

それが、どうだ。


「本当にすいませんでした」


何、この状況。


「ど、どうしたの?
 ドフラミンゴ」

「どうしたのって」

「だ、だって、だって、
 ドフラミンゴさんが
 謝る何て…
 エニエス・ロビーに
 夜が来るよ…」

「そこまで言うか…」


見上げればドフラミンゴさんの少し落ち込んだ顔。言い過ぎたかもしれないと慌てて、ドフラミンゴさんの腕を掴んだ。


「あ、あの」

「おまえの分のプリン
 食っちまった」

「へ、!?」

「ホント、
 すいませんでした」


そんなことで!?と言いたくなるようなことだった。普段自分から謝るなんてこと絶対にないドフラミンゴさんが、私のプリンを食べてしまったから謝ったなんて。
確かに私はプリンが大好きだし、一週間の最後の日に、仕事を頑張ったご褒美として食べてるけど…。


「いや、いいよ
 もう気にしてないから」

「…ホントか?」

「うん」

「よかった…フフ…」


そう言ってドフラミンゴさんは私を抱きしめ、キスをした。
舌をねじ込まれ、その舌に自分の舌を絡めると、甘い味。


「プリンの味がする」

「フフフッ、
 煽んじゃねェ」


私の唇を貪り続けるドフラミンゴさん。あなたを許してあげる。私のプリンを食べてしまったと謝ったあなたを。
だって私の好物がプリンであることをちゃんと覚えててくれたから。だから今まで謝らなかったことも全部チャラにしてあげる。

でも、次はないからね。

とりあえず私もあなたを信用してなかったこと、謝ります。




(これでおあいこね)

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