Dグレ 短編

□おなじことば
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「アレン」


「ん?」


「すき」


「突然ですね」



クスクス笑う君。
白い綺麗な髪が揺れる。

前までこんな白い髪見たことなかったなぁ

白髪って老人ってイメージだけど。
アレンの白髪はなんだか高貴に見える

色眼鏡かな。




一房その髪をとって指でなでる


「サラサラすぎてうざい」


「なんですか、その理不尽な文句は」



そしてまた笑う君。
伸びてくる手。



「名無しさんの髪も十分サラサラですよ」




同じように髪をなでながらいう。
そのまま髪を手櫛でとかされた


気持ちいい。女の子はこうされるの結構好きだと思う。頭に神経がたくさんあるのかな?なんて考えながらその心地よさに身を傾ける




「気持ちいい?」


「うん」



返事をしてそのまま彼のそばによる。
どうしたの、といった風に動きをとめた彼の膝の間に座る。そしてそのまま彼に背中を預ける。


トクントクン、彼の心音が聞こえる気がした。


肺いっぱいに鼻から彼の匂いを吸い込む。


この距離はわたしだけのもの。


目を閉じて。彼を感じる。




彼の手がわたしのおなかにまわされた。
そうして彼は後ろからわたしの髪に口付ける。



何度もやられたことあるし、こんなこと何度もしてるけどいつまでたっても幸せを噛みしめちゃうし、いつまでたってもドキドキする



「アレン」


「なんですか」


「大好き」


「今日は甘えたさんですね」



クスリとわらってから、ぎゅっとつよく抱きしめられた。



「名無しさん」

「なぁに」


「大好きです、世界一」



おなじことば
(大好き)
(大好き)
(世界一)

 

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