上琴

□出会い
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上条は夜道を歩いていた。6月の下旬ごろなので夜でも蒸し暑い。そんなとき上条は不良絡まれている女の子を見つけた。
(可愛い女の子だな・・・)上条の第一印象だった。いつもなら『知り合いのフリをして連れ出す作戦』だった上条だがこの時だけは違った。上条は石を拾い上条から見て左側に思いっきり投げつけた。投げた瞬間に上条は右側に走った。
投げた石は左側に当たり『ガンッ!!』と大きな音を立てる。不良達は同時に音のした方に首を向けた。それと同時に不良達が向いている方向の逆方向から上条が飛び込み女の子の手を掴み走り出した。上条はすぐに近くの裏路地に入り一本隣の大通りに抜けた。まだ見つかる可能性があるので近くのファミレスに入った。
上条「大丈夫か?」
??「アンタ私を誰だと思ってんの?この学園都市で第三位LEVEL5の御坂美琴よ?」
上条「俺は上条当麻。御坂美琴・・・御坂って呼べばいいか?」
美琴「まあ、あんなバカ共にわざわざ電撃かますのもめんどくさかったから助かったわ・・・ありがとね」
上条「おう!それよりもケガは無いみたいで良かったよ」
美琴「てゆうかアンタ相当手慣れてたわよね?不良から助けるの」
上条「ああ、あれか?いつもは『知り合いのフリをして連れ出す作戦』なんだけどよく失敗するから試しにやってみただけだよ」
美琴「ふーん・・・(ちょっとカッコ良かったかな)」
上条「(やっぱこの子可愛いな・・・上条さんにはこんな可愛い女の子の知り合い一人もいないんだよなー。)」美琴「アンタいくつ?」
上条「ん?俺は高一だぞ?美琴は中学生か?」
美琴「そーよ。常盤台中学二年」
上条「とっ、常盤台中学!?あのお嬢様が通う?」
美琴「何よ?私がお嬢様に見えないって言うの?」
上条「いや、そーじゃないけど・・・(こんな可愛い子で常盤台のお嬢様の知り合いになれて嬉しいなんて言えねーよな・・・)」
美琴「まあ、いいわ。今度お礼したいからメアド教えてよ」
上条「(メアド交換!?うまく行き過ぎだろ!?何だコレ)お、おう、いいぜ!」
美琴「赤外線でオッケー?」上条「だいじょーぶ・・・っと来た来た。」
上条「(ここは俺のメアドも渡しておきたい・・・)」
上条「んじゃ俺のも送るぞー?」
美琴「はーい・・・っといいわよ」
上条「登録は・・・みことって漢字でどう書くんだ?」
美琴「えっとね、美しいに楽器の琴」
上条「りょーかーい・・・よし!」
美琴「アンタは?」
上条「お、俺か?本当の当に麻は『あさ』って読むヤツだ」
美琴「登録っと」
美琴「じゃあ、今日はありがとね。もう遅いし私もう寮に帰るわ」
上条「そうだ遅らせてくれ。また絡まれたら心配だし(別にもうちょっと話したいとかそうゆうわけじゃないぞ・・・って何考えてんだ俺!?)」
美琴「別に送らなくたっていいわよ」
上条「女の子の夜の一人歩きは危険ですよっと。ほら行くぞ?」
美琴「まあいいけどね。一人で歩いててもつまんないし」
上条「ッ!?(それって俺といると楽しいってことか!?いや落ち着け上条当麻。今のは一人でいてもつまらないって言っただけだって・・・なんで俺はこんなに必死になってんだ?)」
美琴「??ほら行くわよー」上条「お、おう」
美琴「(男子と話すの久しぶりだなー)」


・・・・・・


美琴「ここまででいいわよ」上条「???寮の前まで行けばいいじゃねーか」
美琴「そんなことしたら噂が立つでしょうが!私が男の人に寮の前まで送ってもらっていた。あれって彼氏?ってね」
上条「ッ!?それもそうだな。おやすみ御坂」
美琴「送ってくれてありがとね。おやすみ」
上条は美琴が寮に入るまで見送った。

(そんなことしたら噂が立つでしょうが!私が男の人に寮の前まで送ってもらっていた。あれって彼氏?ってね)上条「御坂は俺が彼氏って思われるのが嫌だってことか?って何考えてんだよ俺は。ホントなんでこんなこと考えてんだよ・・・あーなんか胸がモヤモヤすんなー。変なもんでも食ったのかなー?」

上条はモヤモヤした気持ちが何なのか分からないまま家についた。することもなかったので上条はテレビをつけた。やっていたのは恋愛ドラマだった。
上条「あーはいはいお熱いことですねー」
ドラマの主人公「好きなんだ」
上条「!?好き・・・俺は御坂美琴が好き?ハハハ俺は御坂が好きなんだ。今日あったばかりなのに。一目惚れってか?」
しかし上条は自分の中で御坂美琴が好きと言うことがわかり胸のモヤモヤが消えていた。その変わりに美琴に会いたいという気持ちが生まれた。
上条はテレビを消してベッドに潜った。上条は一度御坂美琴の姿を思い浮かべ寝た。
 

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