イナズマ小説

□思春期Boyz
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残念ながら、土砂降りの雨が降ってしまい、
今日の練習は無しになった。

と、いっても
得にする事もないので、ディランの部屋を尋ねた。


「やぁ、ディラン。」

「マーク!どうしたんだい?」

「いや、暇なもんでね。」
苦笑いしながら、言った。

「確かに暇だよネ!だから 映画のDVD見ようと思ってたんだ!」

「映画か。最近は全然見てなかったからなぁ・・・」



と いうことで、
俺は ディランと映画を見ることになった。


「どんな映画なんだ?題名知らないんだが・・・」

「甘々な感じじゃない?」

「ふーん・・・」



それで、まぁ映画を見ていたわけだが・・・・・



正直、つまらない。
ディランもつまらないらしく、「他のに変える?」と聞いてくる。

「どちらでもいい。」と返した。
なんだか、意識がボーっとしていた・・・いや、眠くなってきた。


しかし、次の瞬間、目が覚める様な出来事が起こった。


映画で、
男と女がいい感じになったかと思うと、
2人はベッドに潜り込むではないか。

そして、早々と 行為をはじめていくのだ。


他の映画に変えようとしていたディランも 口を開けたマヌケな顔をして
映画をジーッと眺めている。

俺も なんだか目が離せなくなった。
俺らだって 年ごろの男子なんだ。こういう事に興味持ったっておかしくないだろ?



結局、最後まで見てしまった。
内容は面白くはなかったんだが・・・

あのシーンまでは、2人で楽しく会話していたのに
あのシーン以降は一言も会話しなかった。

仮にも俺達は恋人同士だし・・・・・


心無しか、ディランの頬がうっすら紅く染まっている気がする。



「何、紅くなってるのさ、マーク。」

「へ?」

「さ・・・さっきの映画のせいだろ?まだまだ子供だね・・・・!」

いやいやいやいや
お前も紅くなってるじゃないか。


「プッ」
なんだか面白くて、吹き出してしまった。

「な、何さ・・・・」

「ハハ・・・いや、なんでもない!」

むすっとしたディランを余所に、俺は座っていたソファから立ち上がり ドアの方へ歩みを始める。



「確かに、お前の言うとうり、俺はまだまだ子供だな。」


ドアノブに手をかけ、
ゆっくりドアを引く。



「ただ、ディラン。鏡で自分の頬を見てごらんよ。」


そう言って ゆっくりドアを閉めるのだった。



俺達まだまだ

思春期Boyz。



「でも、いつかは大人になってあんな事するんだよな・・・・」


俺はまた、頬を紅く染めてしまった。












初々しいマークちゃんが
かきたかったの!←

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