イナズマ小説

□崩壊的恋愛関係
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マークはディランと自主練をしていた。


今は、新しいユニフォームに着替え ジャージを羽織り、自室に向かっている。

マークとディランは幼なじみでとても仲がいい。
宿舎の部屋も 隣同士である。



「じゃあネ、マーク!」

「あぁ」


短い別れを告げ、それぞれ自室に向かう。

ディランは早々と部屋に入っていった。


マークも、「疲れたな…」と 呟きながら
ドアノブに手をかけ、ゆっくりドアを開ける。





マークは、出来れば早く休みたかったのだが、
残念ながらそれは叶わなそうだ。



「やぁ、マーク。遅かったね?」


「……どうしてエドガーが俺の部屋にいるんだ?」



なぜか マークの部屋にはエドガーがいた。
それも、遠慮なくベッドに腰掛けて堂々と此方を見据えている。



(何か嫌な予感がする……)

マークは内心、そんな気がしてままならなかった。




すると、エドガーはいきなり スクッと立ち上がり
ドアの前で突っ立っているマークの方へ来て、腕を強引に掴む。

「いたっ…」

そして マークを乱暴にベッドに投げる。




(ヤバい…っ エドガー怒ってる…!?)



普段は紳士なエドガーも 怒った時は 紳士でも何でもない、獣の様な1人の男に変わるのだ。

普段優しい反動か、怒った時はとてつもなく怖くなる。



だからこそマークは 後悔した。

何故、エドガーが来る前に自主練を切り上げなかったのだろうか、
何故、エドガーが帰ってから自室に戻らなかったのだろうか、

タイミングとかがもう少しよければこんな事態にならなかったんじゃないか、



そんな事を頭の中でグルグル自問自答していた。




そんなマークの事も構わず
エドガーは喰らいつくようにキスをした。
その 貪るかのような動物的なキスにマークの瞳は軽く潤む。





(あ………嫌な予感的中するかも)









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