その他小説

□気持ちの連鎖は永遠に、
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怖かった。


まだまだ未熟なリクオ様が
辛く険しい戦に出るとき

リクオ様がお怪我をしてしまうんじゃないか、
はたまた 最悪の場合も考えられるんじゃないか、と。


「私がリクオ様を護らなきゃ。」

でも、強い気持ちとは裏腹に 空回りしてしまうの。




けど、リクオ様は 徐々に強くなっていった。

とても嬉しいんだけど、なんか…

どこか寂しい所があった。


私は護ってもらってばかりじゃないの?リクオ様を護れていないんじゃないの? って
いつも自問自答の繰り返し。






「つらら、いつもありがとよ。」

あぁ、やめて下さいリクオ様。
私は充分に使命を果たせてないんです。

それに、そんな笑顔されたら、期待してしまう。なんて






まぁ、
リクオ様は このあと家長と出かけるらしいんですけどね。


どうせ私は側近止まり、
いっそ人間になりたいな。







「何、落ち込んでんだよ 雪んこ。」



うるさいなぁ

私が真剣に悩んでるのに、




「どうせ牛頭丸は悩みもなく、のうのうと生きれるんでしょうね。私と違って。」




後ろから私を呼ぶ牛頭丸の声を背に感じながら、私はリクオ様の元へスタスタ歩き始める。





「なっ!雪んこ…っ!…………あいつじゃなくて俺にしろよ!!」



牛頭丸の声は 残念ながら私の耳には入らなかった。





すると、リクオ様が自室の戸を開けた。


目が合う、





「家長の所へいってらっしゃいませリクオ様。」





私は2人の邪魔はしません、せいぜい幸せに、


















^ω^

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