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□デートに遅刻
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俺、秋山深一は 以前からお付き合いと言うものをしていた、神崎直と今日デートをする。
と言っても初デートと言う訳でも無く、特別、緊張などはしない。

一応、20才を越えた男女だ。相手がバカ正直で有名な神崎直と言っても、体の関係は既に持っている。…あまりさせてくれないが。


待ち合わせの時間より20分早く待ち合わせ場所についた。暇だが、遅刻するよりはマシだ。
それに彼女は時間を守る事を心掛けている。あと10分もすれば来るだろう。



と言う俺の予想は見事に外れた。

結局、彼女が来たのは40分後の事だった。待ち合わせの時間より20分の遅刻。

「すみません!!」

と謝る彼女は本当に申し訳なさそうで、反省の色が見えたから 許した。
だが、心配に思い何度も電話したのに出なかった事を問い詰める。

「何故 電話に出なかった?出れなくても、後から掛け直すとか無いのか?」

すると彼女は、「すみません!!すみません!!家に携帯置きっぱにしちゃって……」と。
彼女の不注意は今後も注意していかないとな、と心に言い聞かせた。
なんせ、俺は彼女に甘い所がある。上目遣いで見つめられるだけで、何でも許してしまいたくなる。

……そんな事は置いておいて、


「本題に移るが、何故、遅れたんだ?」


時間を守る事を心掛けている彼女が遅刻をするなんて珍しい。きっと何かあったんだろう。

「え、と……」苦々しい顔になる彼女。




「話しかけられ、ました。」

一瞬、意味が分からなかった。話しかけられた?誰に?

「知らない男の人2人くらいに…話しかけられて…… 遊ばない?って言われました。」

彼女は気づいて無いのだろうか、…それが世に言うナンパと言う物だと言う事に。まぁ、ナンパしたくなる気持ちも分かるが。

「男の人から逃げて……でも、電車に間に合いませんでした。」

「つまり、お前と俺のデートを遅れさせたのはそのナンパ男共という事だな。」

ナンパ男に腹が立つ。なんせ、彼女と俺の時間を奪ったんだ。
だが、もう過ぎた事。
ただでさえ時間を削がれたんだ。早くデートに行きたい。

「今すぐデート開始だ。」


これからデートする時は、彼女の家まで迎えに行こうと思う。










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