優勝宣言。

□4th down
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【泥門前駅】

琴音が駅前に着くと、既に昨日集めた助っ人達が集まっていた。

その中で地味な男性と話しているセナを見つけた。




「セナおはよー」

セ「あっ、琴音おはよう」

「あ、昨日セナが見つけた助っ人の方?」

セ「うん。陸上部の・・・」

石「石丸哲生。2年だから一応先輩かな」

「鈴原琴音です。石丸先輩、今日は助っ人よろしくお願いします!」

石「俺で良ければ全然いいよいいよ」




琴音が「いい人だなぁ」と思っていると・・・




ヒ「おー集まったか」

男「なんだ自分が一番遅れてんじゃねーか。・・・で、超可愛いチアリーダーってのはどこ?」

ヒ「おー後で来る」




ヒル魔達が話している事について、琴音はセナに聞いてみた。



「・・・ねぇセナ、チアリーダーとかの話聞いてる?」

セ「いやいや、あれウソでしょ・・・;;」

「えっ!来ないの!? なんだ、がっかり・・・」

セ「なんで琴音ががっかりするの・・・;;」

「だってチアリーダー可愛いじゃん。衣装とかさ、他のとこのチアって可愛いのいっぱいあるよ?」

セ「じゃあ琴音が着たらいいんじゃない? ほら、琴音って・・・か、可愛いから・・・何でも似合うと思うよ?///;;」

「可愛い事言ってくれるねセナは・・・まぁ、そりゃ私だってやる機会があれば着てみたいさ。でも他の子と比べたら如何に絶望的か・・・」

セ「そ、そんなことないよ!琴音は琴音なんだし・・・気にする事ないと思うよ?///;;」

「セナ・・・ありがとう、ちょっと元気出たわ。と言っても私は選手だから着れるかも分かんないけどねー」

セ「(あ、そうか・・・琴音も選手なんだよなぁ)」



へらへらと笑う琴音に、セナは「女の子なのに凄いなぁ」と感心したのだった。



「そういや、栗田先輩まだ来てないね?」

ヒ「罰ゲーム」

セ「あ!そういえば!罰ゲームってどんな!?;;」

ヒ「試合前にそんな酷いのやらせるかよ。ただの荷物運び」

セ「なんだ・・・良かった」

石「ホントに手ぶらで来ちゃったけどいいのか?」

ヒ「ああ、全部こっちで用意してる」

「あ、栗田先輩おは・・・」

ヒ「お、来たか糞デブ。じゃあ出発だ」




栗田は防具やら何やらを荷台に山積みにして引っ張って来た。

琴音も含め、みんなその光景に唖然とした。




栗「わりと重いねコレ」

「・・・セナ、一人見つけておいてホントよかったね・・・;;」

セ「うん・・・;;」



荷物の量を見て、二人は顔が青ざめたのだった・・・。


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