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□未来で待っていて
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『う……ゆ、うき…』
さっきまで勇気と買い物して、家に帰る途中で横断歩道を渡っていたら、車のブレーキと共にいきなり視界が赤とコバルトブルーになった。綺麗だなとか思いながら勇気の声を聞いていく。
「なまえさん!!なまえさん!!!」
…なんでそんなに私の名前を呼ぶの?聞こえてるのに、勇気の声。
「死なないで、くださ…ぃ」
…死ぬ?私が?
──そっか、私事故っちゃったんだね。だから視界が赤いのかなあ…。そして、何でこんなにも死に対しての恐怖が無いんだろう。不思議。
あれ?勇気泣いてる?やだなあ泣かないでよ。
『ゆう、き…。泣か…ないで、私必ず…戻って、くる…から……。』
「なまえさん…?なまえさん!!!」
まっててね…勇気。必ず貴方の所に戻るから。
未来で待っていて
(おー立向居!デカくなったな!!)
(勿論ですよ円堂さん。もう高校生だか…ら…)
(どうした?立向居)
(向こうにいる女性は…?)
(あぁ、同じクラスののなまえだぜ)
(…戻ってきたんですね!なまえさん)
死ネタでもっと酷くしようかと思ったら甘くなった\(^O^)/