北の長い旅
□こたつとなべと1
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「さむ・・・っ」
「雪」
寒さに震えるレイの横でケンシロウが空を見上げる。
世紀末の異常気象なのか先日まで真夏のようだった外気は底冷えする寒さに変わり、真っ白な雪が津々と降ってきていた。
暖をとるために二人で薪をくべていた。
「こんな日はこたつで丸まってたいよなぁ」
「だらけた昔の話だな」
「ケンも寒いとこたつに全身入れたら、そのまま寝てしまって風邪を引くクチだろ?」
「・・・」
ケンシロウは昔を思い出し心の中でその通りと頷いた。
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