04/10の日記
10:00
桜舞散る空の下〈小咄〉
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料理ベタなベルとチェレンのお花見
「ねぇ!!チェレン、私サンドイッチ作ってきたの!!」
気に入ってくれたら嬉しいなぁ〜、など言いながらベルはフリルのついたバスケットを差し出した。
チェレンは一瞬、顔を曇らせたが、目の前いる大切な少女を泣かす訳にはいかない、と笑顔をつくる。
「…ベル、ありがとう!!」
内心、パンにチーズやハムとかを挟むだけの料理に失敗が有るわけ無い!と、ゆっくりとバスケットを開けると
綺麗に並べられたサンドイッチがびっしりと敷き詰められていた。
ホッと息をついたチェレンだが、奇妙な事に気がついた。
二人分にしては余りにも多すぎる。
「…べ」
「本当は、トウコも呼ぶ予定だったんだけど…来れなくなっちゃったみたい」
だから、チェレンはトウコの分までいっぱい食べてね?
…―、話を切った事を窘めようとチェレンは顔を上げるとベルは悲しそうに微笑んでいた。
それが、何時もと違い、二人の上にちらちら舞落ちる桜の様に儚く消えてしまいそうだったので、
ぎゅっ
思わず抱き締めた。
「…チェレン?」
「ベル、…僕は君を放さないから」
誓いをたてるように、再びチェレンはベルを抱く腕に力を込めた。
ベルは一瞬驚いた顔をしたが、チェレンの耳元でふわりと笑い、ありがとうと囁いた。
しばらく、抱き締められていたベルが突然口を開いた。
「そうそう、チェレン!サンドイッチ…食べてみて?」
その声に何も疑う事なくチェレンはサンドイッチがびっしり詰められたバスケットに手を伸ばした。
その数秒後、お花見は中止になった。
桜舞散る空の下
〈チェレン&ベルver,fin〉
…花見要素はキレイに消えました(笑)
チェレン&ベルverと書いて、布石の様なものもつけたのですが、N主♀は完成するかは微妙です。
桜が散るまでになんとかしたいのですが…っ
ここまで読んで頂きありがとうございました!!
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