memorials
□あの日の誓い
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―――――――
―あれは、僕らが小学校低学年の時。
僕は、クラスで孤立したアリスちゃんのことをすぐ気づけなかった。
あの頃はクラスが違ったし、男と女ということで交友関係も分かれていたから仕方ないと言われるかもしれないけど、僕は後悔した。
でも僕が遊ぼうと誘っても、意固地になっていたから、僕は女装をして、"謎の少女"として放課後遊んでいた。僕が些細な失敗をするまでそれは続いた。
だから、あの記憶は"謎の少女"―僕とアリスちゃんの誓い。
その誓いは今でも続いている。
…昔、僕が気づけなかったから。今、僕は――
「……頭取、聞いていますか?」
―僕は僕なりの方法で、アリスちゃんを護る。
そして、これからもあの日の誓いを守る。
「ああ、ごめんね?」
アリスさんはまた呆れながらも、もう一度繰り返す。
「それでは…」
今はまだここで。今出来ることを――
……………………………
(………何ですか?)
(ううん?(…恥ずかしくて言えないけどね?)
(?)
end.