offering|gift.
□夏のある日
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「絶っっ対嫌ったい!!」
「いいじゃないか、これくらい」
「嫌だったら嫌ったい!」
「……何やってんだ?」
エメラルドが珍しくルビーの家を訪れると、何故か二人が追いかけっこをしていた。
サファイアは嫌だと繰り返し、ルビーはどこか楽しそうだった。
「あっ、エメラルド!」
サファイアが先にエメラルドに気付き、大声で言った。
「助けてったい!」
「いや、だから今どういう状況なんだよ!?」
状況がまだいまいち掴めていないエメラルドは、二人の間に入りつっこむ。
ルビーとサファイアはとりあえず追いかけっこを止めた。そして、ルビーがさっきの経緯を話す。
「ああ、実は……」
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