offering|gift.

□想いと出会い
1ページ/8ページ


―カントー地方―


…ポケモンセンターの食堂。


レインは、サンドイッチを食べながら考え事をしていた。

「ん―…(これからどうしよう…)」


…そんな時、

「おばちゃん!カレー大盛りちょうだい!」

食堂に、そんな大声が響いた。

驚いて、声がした方を見ると―

半袖を着た少女が、食堂のおばちゃんに大盛りを頼んでいた。

「あいよ!カレー大盛り!」

「ありがと〜」

少女は、カレーを受け取ると、ニコニコしながらレインの近くの席に座った。

「いただきま〜す!」

(えっ?あの量を一人で食べるの?)

さっきの大声と、カレーの量にレインが驚いていると―


「…ルナ?もうちょっとゆっくり食べた方がいいと思うよ〜?」

別の少女がルナに声を掛ける。

(あ…ルナって言うんだ)

「いいじゃんミナミ…お腹空いてたんだし…」

「まあ…ルナがいいならそれでいいけどね…あと、あの人がびっくりしてるし〜」

そう言って、レインを見るミナミ。

その言葉でレインに気付いたルナ。

「あっ、ごめん。気付かなかった」

「…ううん」

「ごめんね〜。ルナって食べ物絡むと声大きくて〜」

「ミナミっ!あたしが食い意地張ってるみたいに言わないでよ!」

「え〜、合ってるよねぇ?」

「確かに食べるの好きだけど…」

くすっ…

二人のやり取りに、レインは笑った。

>
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ