offering|gift.
□初めまして、
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箱庭学園生徒会室。
そこには4人の人間が集まっていた。
「どうしたんだ?めだかちゃん」
「何かあるんですか?」
「今日は目安箱への投書は無かったはずだけど…」
「実はな…」
上から人吉善吉、阿久根高貴、喜界島もがな、黒神めだか。めだかが続きを言おうとした時、
「ここが生徒会室?」
入口から別の声が掛かった。
「「「!!!」」」
「……貴様は誰だ?」
声を掛けてきたのは、箱庭学園の制服を着て、茶色の髪を二つに結った少女だった。
「やァ☆あたしは闇風奏だ。カナデって呼んでくれ☆え?聞こえない?」
少女―闇風奏は名前を名乗った。名前を聞いて理解したのか、めだかが返す。
「……では、貴様が闇風奏か」
「そうだよ☆」
「めだかちゃん、どういうことだ!?」
めだかと奏だけで話が進みそうになったのを、善吉が止めた。
「そうですよ、めだかさん」
「私達にも説明して」
善吉に、同じく話について行けてない阿久根と喜界島も同意する。
「ああ、そうか。すまないな」
めだかは三人に改めて言った。
「今日、転入生が来るという話があったのだ」
「転入生?」
「そうだ。名前は闇風奏。三年十三組だ」
[十三組]の単語を聞いて三人は驚く。
「え?十三組ってことは…」
「異常なんですか!?」
「そうだけど?」
奏はなんともないように返す。
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