memorials
□トラブルメーカー
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―ジョウト地方―
とある街の入口。
「…お疲れ様。ありがとう、ソル」
レインは乗っているソル―アブソルに声を掛ける。
「暫く休んでね」
レインはソルをボールの中に戻そうとした。
しかし――
「ちょっと!」
「…?」
少し遠くから大きな誰かの声が聞こえた。
声がした方を振り向くと、一人の少女と二人の少年がいた。
「へっ、誰が待つか。バグたろう!」
「あ、こらっ!」
前髪が爆発したような髪型の少年が、少女を振り切ろうとバグフーンに乗ってこっちに走っている。
「……!?」
二人は互いの話に夢中で、こちらに気づいていない。もう一人は呆れたように二人を見ながら、二人の後ろにいるためこちらが見えていないようだった。
彼等はどんどん近づいてくる。
「…あっ!ゴールド、前!」
少女がレインに気付いたが、かなり近く危ない距離。
((…………ぶつかる!?))
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