マジすか学園〜狂戦士の二つ名を持つ男〜

□相性最悪! 最凶最後の四天王
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地無とトリゴヤ、そして狂戦士と化した地無と優子、前田、トリゴヤの激戦から数日後



音楽室



「まさかこうも早く四天王が三人もやられるとは思いませんでしたね優子さん?」



ラッパッパ副部長であるサドが剣玉を器用に差しながら椅子に腰掛ける優子に話し掛ける。



「そうだな……だけど次はそう上手くいかねぇだろうな、何せ相手は……」



ガチャ!



優子がそこまで言うと、不意にラッパッパの拠点である音楽室の入口の扉が開かれる。



「優子さん! 次は私が地無君とタイマンで遊べるの!?」


すると、現れたのはゲキカラであった。


「コイツだからな」


「? 何の話ですか??」



優子の言葉にわけがわからずゲキカラはキョトンとした表情となる。



「へっ! こっちの話だ気にすんなゲキカラ」



「???」



「天道との対決のことで来たんだろうゲキカラ?」



「あっ! うん! ブラックにね、トリゴヤが地無君に負けたから次は私の番だって言われたの!」



サドからの問いに元気良くそう答えるゲキカラ。



「もうブラックに言われてんだったら話が早ぇや。
ゲキカラ、天道の奴と遊んでこい」


「うん! それじゃあ行ってきまーす!」


バタン!



優子に指示されるとゲキカラは音楽室から出ていった。



「ブラック、アイツらの監視頼むぜ」



「わかりました」



いつの間にか高速移動でやって来ていたブラックにも優子は指示を出し、彼女も音楽室から姿を消した。



ガチャ



「……戻りました」


出ていった二人と入れ違いに前田がやって来た。



「どうだったトリゴヤの様子は?」



「……普段通りお昼寝してました。
医者の話だと明日にも退院出来るそうです」



「そうか」



「そういや最近シブヤ見ねぇな、どうしたんだ?」



「噂だと前田、お前にやられた時同様天道にも頭突きでやられたことで相当頭にきたんだろうな……アイツ、ギャルサーの方で派手にやってるらしい」



「……そういえばシブヤは自分の頭突きに自信を持っていますからね……それを相手からされて倒される……彼女にとって何よりの屈辱でしょう」



「仕方のねぇ奴だな。
サド、前田、ちょっと行ってシブヤ連れ戻して来い……自分のイライラ他人にぶつけるなんてみっともねぇ真似すんなってな」



「「(……)わかりました」」



こうしてサドと前田も去っていった。



「さあて天道、今回はお前の最も嫌な奴が相手だ……お前の戦いにおいての覚悟見せてもらうぜ?」



一人になった音楽室は優子はニヤリと笑みを浮かべるのであった。
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