小説.


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青春の意味 NEW!
「炎の風見鳥!!!」

初めてできた、風丸と豪炎寺との連携技。
ゴールが入ると豪炎寺はほんの少しだが、本当に嬉しそうに笑う。そんな豪炎寺を見て、風丸は顔が熱くなった。
誰に対しても同じ接し方のあいつだ。風丸の気持ちなんか分かりえるはずがないだろう、自分で思っているのに
円堂が話しかけているのが見えて、少し苛立ちを覚えた。



「豪炎寺・・・」

練習が終わった後、豪炎寺の服をひっぱった。

「・・・何だ?」

「き、今日は一緒に帰らないか?」

「?、ああ」

不思議に思ったのか、汗をタオルで拭き取りながら風丸のほうをジーッと見る。
視線に気付いたのか、頬を少し赤らめながら帰る準備をしていた。

「なぁ、」

無言で帰っていた。
好きな男と一緒に帰ってる、こんな気持ちは初めてだからだ。

「ん?」

「いや、得に用は無いんだが・・・、一緒に帰ってるのに何で話さないんだよ・・・。」

正直ショックだった。
豪炎寺から嫌われたらどうしよう・・・?
こんなシチュエーションで、豪炎寺はいつものように眉間にしわをよせているし。

「具合でも悪いのか?」

そういえばいつもは普通に話しかけてくる風丸の口数が減っている。
気になって、建物に風丸の体を押し付けた。

「ご、豪炎寺・・・っ!!??///」

ますます顔が赤くなる。
さっきよりも豪炎寺との顔が近い。天と地がひっくりかえったように頭のなかがクラクラする。

すると豪炎寺は風丸の額に自分の額をくっつけた。
ドキドキしすぎたのか、風丸は女の子のように体をねじらせる。何かを言おうとしたはずだが、言えないでいた。

「やっぱ熱なんだろ・・・?無理するなよ、ほら、家まで送るから」

そんな豪炎寺の顔を見て、ちょっと反省した。
やっぱりいつもの顔だ



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