☆まえがき☆


2019年キラ誕生日記念話として書かせていただきました。
ですが、誕生日を祝うネタではありません。ただただアスキラのイチャイチャを書きたかっただけの内容物となっております。(とは言え、エロスなネタもないので期待値は下げて下さいませ。)

アップが1日間に合わず、すみません…


CP:アスキラ
傾向:甘々

【2019/5/19 藤臣沙羅】


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『ショッピングデート』






心地よいピアノの曲が緩やかに淡く流れるレトロな雰囲気を醸し出すオシャレなカフェ。
窓から差し込む日差しは夕刻を告げるオレンジ色。
ティータイムを過ぎ、ディナータイムへと移行する途中の時間帯だったのが幸いしてか、普段なら美味しいスイーツ目当ての女性客で長蛇の列が出来る人気店であるそこは現在、空席がちらほらと見えるほど空いていた。

その一角――
店の一番奥まった、半個室のようになっている席に、向かい合う形でアスランとキラがいた。

テーブルの上にはブラックコーヒーとミルクたっぷりのカフェオレが湯気をたてていて、アスランはコーヒーの入った方のカップに手を伸ばすと、ひとくち口をつけた後、そっとソーサーに戻した。その際に、テーブルの下の方へと視線を落とすと、そこには真新しい複数の紙袋が並べられているのが見えて、アスランはほんの少しだけ呆れたようなトーンでぽつりと呟く。

「……それにしても、沢山買ったな…。そんなに買うんなら、通販とか利用する方がラクじゃないか?」

アスランにつられるように温かなカフェオレに口をつけていたキラだったが、その言葉にぴくっと反応すると、すぐにソーサーにカップを置いて、真剣な眼差しでアスランを見つめると、やや強い口調で言葉を返しだした。

「色々わかってないよね、アスランって、ホント!」
「何か変な事を言ったか?…実際、通信販売の方が実用的だろう?こんな風に複数の店舗を歩き回る必要も無いし、買ったものも自宅に届くんだから」
「はぁ…」

真顔で、さも当然。と言わんばかりに言葉を紡ぐアスランに対し、キラは小さな溜息を一つつくと言葉を続ける。

「確かに君の言う通り、通販はラクだし便利だけど、味気ないっていうか…醍醐味がないっていうか――あっちこっちのお店に行って、色々試して選んで…ほらっ、ウインドーに飾られてるのを見るだけでも楽しいし」
「まぁ、確かに現物を見た方がわかりやすいってのはあるが…」
「だから!そういう実用面だけを言ってるんじゃなくて、こう、ぶらぶらするだけでも楽しくない?」
「……そうか?」

力説するキラに対して、いまいちピンときていないアスラン。
そんなアスランに対して、キラは少しだけ拗ねたような表情を浮かべながら、手元のカップに視線を落としてポツリと呟く。

「僕は久々に君に会えて、ほんの少しだけの時間だけどこんな風に君とショッピング出来て楽しかったんだけど…、アスランは違ったんだ?」

アスランもキラも、オーブとプラントでそれぞれの役目を果たすべく多忙な日々を送っていて、なかなかゆっくりと会える時間も持てなくて。
その日は互いの上司が気を利かせてくれて、丸1日オフをくれたおかげで、久々に午前中から一緒にショッピングセンターにくり出していたわけだが…
元来、買い物等にあまり興味が湧かないタイプのアスランは、ショッピング自体にはまったく食指を動かすこともなかったのだ。





⇒2ページに続く

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