長い旅路

□ハイジの一日。
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これは植木の住む世界とはまた別の世界『繁華街』に住むハイジのとある一日をまとめたものである。





「・・・・・・ん・・・ゔー・・・。」
うなされる。ほぼ毎日。
頬に温かいものが触れる。感覚からして多分、手。
ギシ、とベットが軋む。誰かがいるのは間違いない。
夢からようやく抜け出して、うっすら目を開く。いたのはナガラ。
「おはよ、ハイジv」
「・・・・・・・・・なぁ・・・。」
寝起き声でぼぅっと見つめた。
「んー?」
「・・・ナガラ・・・だよ、な・・・。」
「そうだよ〜?ミリーじゃなくってがっかりした?」
「・・・ん゙〜〜〜、っはあ。うっし。おら、起きるからどけ。」
腕を広げ体を軽くほぐすとハイジはナガラの近付ける顔を引き離す。
「やーん、冷たいよぅハイジ〜ッ。」
「うぜぇ!!いいからどけっての!」
しぶしぶ起き上がるナガラを放っとき、窓を開ける。
「お、今日も洗濯日和だな!」
空は快晴、鳥は囀っていた。
今日も洗濯物がよく乾きそうだ。
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