けいおん?〜今の自分にできること〜

□揺れる心のムスタング
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中に入ると先ほどよりは人が増えたようだったが、
満ち満ちとしている訳ではなかった。



友久「ま、こんなもんか。……そろそろ時間か。」



時計を見て友久は呟いた。



その呟きに応えるように辺りの証明が日の入りのようにゆったりと明かりを沈めた。



『おぉ〜〜!!』



会場全体の抑えられない期待が声となって溢れ出し、
少しずつ静寂が包みはじめた。



そして………



チッ

チッ

チッ

チッ


「せいっ」

♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜


シンバルの音が秒読みのようにテンポを刻んだ。



重いベース音が軽快にリズムと勢いをつけ、
次の瞬間には疾走感溢れるロックが会場を駆け抜けた。



それに応えるように、
会場からも歓声が沸き上がった。



利吉「ぬ…凄い盛り上がりようだな。」



利吉は問いかけるように視線を友久へ送った。



が、
友久もステージで弾ける彼らを見て歓声を送っていた。



利吉(これが……ライブか。)
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