けいおん?〜今の自分にできること〜

□終わりと始まり
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軍事力均等指向組織
<ハガル>



ここである男の行く先が議論されていた。




上層部A「本当にこの男を追放するのかね?」

Aは人差し指で書類を叩きながら言った。



『作戦執行部
第三小隊隊長』



上層部A「この穴を埋められる奴はそうはいまい。」



上層部B「しかしこの処分は本人自ら望んだものだ。無視はできんだろ。」

Bは腕を組ながら書類を睨んでいる。

その様子から、
言葉とは裏腹に心ではAと同じ考えのようだ。



上層部C「くだらん!何故我々がたかが一兵士の意思を尊重せねばならない!今からでも遅くはない!処分を取り消せ!!」
Cは青筋を立てて激怒している。
それほどまでに書類の男が重要らしい。



上層部D「まあ君の言うこともわかる。しかし、それは揺るぎない信念をもった兵士にこそ通ずる話。今の彼には信念は愚か、悔いしか残っとらん。戦場で後ろを向く者に明日はないよ。」

Dは話すうちに、
穏やかな顔が少しずつ険しくなった。



上層部C「それは…そうかもしれんが……しかし!!」


上層部D「とにかく!……これはもう決定したことだ。あとは彼次第だ。」
Dの一声に各上層部員は口を止めた。



上層部D(さあ、君は新しい世界で何を見て、何を得るのかな?不可能を可能にする男よ。)
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