けいおん?〜今の自分にできること〜
□自己紹介
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澪「律めぇ…」
ここは桜ヶ丘高校二年一組。
今日からの澪のクラスである。
しかしながら早速不満がある様子だ。
澪「ムギに勉強教えてもらえるからって手のひら返して……あれでも親友か!!」
それに向き合う眼鏡の女の子。
和「…澪ってこんなに大きな声が出せるのね。」
澪「あ、ご、ごめん…。」
和の驚きを目覚ましに我に返る澪。
和「いえ、そんなつもりで言ったんじゃないのよ。ただ澪って大人しい印象があったから意外だったの。」
澪「…そう?ていうかそんなに大きかったかな?声…。」
和「えぇ。でもいいじゃない。大声で親友って呼べる相手がいて。」
澪「え?…いや、な?アイツはそういうのじゃなくて…その……長いからな!付き合いが!」
赤面して澪は言う。
和「その反応は何か違う気がするわ。」
澪「でも和にも唯がいるじゃない。」
和「唯ねぇ。あの子はどちらかというと…」
「……だから何故あのような者を野放しにしていたのです!?」
クラス中「!?」
廊下から聞こえた怒声に一気に静まり返るクラス。
「お言葉ですが!……奴は無免許な上、人をひきかけたんですよ!?なのに退学などて済ますなんて甘すぎます!!あの場に俺がいなかったら彼女は…!」
先生「(しーッ!他に聞こえるじゃないか)…いや、だからこれはあくまで学校内の問題であって…」
「いえ、法的な問題です。」
先生「(いい加減にしろ!)とにかくその話はこれで終わりで他言無用だ。いいね?」
「…それは……命令でありますか?」
先生「……そう捉えて構わん。」
「くっ!………イエッサァ!」
ガラガラガラ…
先生「おはよう。今日からこのクラスの担任をする笠松だ。新学期早々で残念な話なんだが、隣のクラスの嵐山…今日をもって退学になった。喫煙が見つかってな。君たちもタバコなんか吸っちゃいかんぞ?」
クラス中「(うわぁ……黒…)」
笠松「次に転校生を紹介する。」
クラス中「(うわぁ……気まず…)」●●