けいおん?〜今の自分にできること〜
□ちょっと危険なへそ曲がり
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音楽室<早朝>
サッ、サッ、サッ
バシャ、バシャ
キュッ、キュッ
利吉「ふぅ…、こんな所か。」
利吉は辺りを見渡した。
チリのない床。
輝かしいまでのテーブル。
指紋一つない窓。
利吉の学校生活は部室をこの状態にすることから始まる。
利吉「さて、教室に行くか。」
ギシッ……
利吉「?」
入り口の方から何か怪しい物音がした。
利吉「……またか。」
ここ最近早朝の音楽準備室にいると決まって人の気配と物音がする。
利吉「やはり……解せんな。」
利吉はため息を吐くように言い、
教室へ向かった。