けいおん?〜今の自分にできること〜
□ちょっと危険なへそ曲がり
3ページ/55ページ
ガラガラ!
利吉は教室に着いた。
しかし、
そこはいつもの空気と違っていた。
ある席(というよりそこに座る人物)から遠ざかり、
各友達グループでヒソヒソと何かを話している。
もっと言うとその人物は二年生になって初めての登校であり、
利吉は会ったことがない。
状況を把握する為、
利吉もこの空気に混ざることにした。
和「あ、おはよう。片桐くん。」
澪「おぉ、お……おはよう。」
利吉「おはよう。…みんないつもと違うようだが、原因はあいつか?」
利吉は視線で指した。
和「えぇ、まあ……。ちょっとね。」
和は頬をかきながら、
言いにくそうな表情をした。
その表情をいつも通り利吉は利吉なりに察した。