けいおん?〜今の自分にできること〜

□揺れる心のムスタング
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結局、
遅刻した友久が悪いという至極当然な結論で終わった。



友久「オレは全くもって納得できてねーけどな!」



………と言うのは利吉の中だけで、
抗議津々な友久に利吉は冷ややかな視線を送った。



利吉「まだ言っているのか。」



友久「当たり前だろ!?例え時間通りに着いても2時間の遅刻とかもはや同じ時間軸の人間じゃねぇだろ!」



利吉「早く行動するに越したことはない。」



友久「あるっての今がその時だ!」



売り言葉に買い言葉。



途方もなく不毛な会話は二人に時を忘れさせ、
素晴らしく不快な一時を演出させた。



しかし、
そのお陰で目的地までの体感時間も素晴らしく早く感じられたという。



利吉「ここか?」



友久「そうだよ。……はぁ、これからが疲れるってのにもう疲れ果てた。」



利吉「ライブハウス……Koto。ここが目的地か?」


友久「んだ♪」



利吉「むぅ…」



ライブハウス。



馴染みのない響きな上、
初めて踏み入れる世界に
利吉は妙に気持ちが引き締まった。



友久「そう強ばんなよ。んじゃま、早速入りますか。」
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