呟々


ぶつぶつ。
たまに小ネタはいります。
   
◆2015年。 

大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
これまで以上にのんびり気楽に進んでいくこととなりました当サイトでありますが、これからもよろしくしていただけると幸いです。
みなさまに楽しんでいただけるよう精進してまいりたいと思います。

2015/01/15(Thu) 01:07 

◆縷々/小噺 

『最恐映像』をみよう。


「うおあっ!」
「…っ!…っ!」
「………………………あついわー…」

 左腕に紫、右腕に青。
 目の前のテレビでは最恐映像。
 家庭用ハンディカムで撮ったであろう家族の後ろを、婆さんらしき顔が横切った。

「キッチンに行きてえんだが」
「待て待てdarling!頼むからここにいろ!」
「つかなんでお前そんな平気なんだよ!」

 こんなんでいいのか戦国武将。
 生身の人間斬ってんだろうが。

「馬鹿野郎!そういう問題じゃねえよ!」
「Ghostは別だろうが!」
「あ、」

 俺の声につられて二人の視線がテレビに向けば、まさに今ドアの隙間から女の顔が。

「ぅおおおお!」
「ひ…っ!」

 なんでこんなガタイのいい男二人にしがみつかれなきゃいけねえんだまじで。
 俺の腕折れるぞこれ。

「こっち見た…っ!こっち見た…っ!」
「Shit!言うな元親!」
(………………見なきゃいいのに…)

 まあ人の性ってやつなのは分かるけどな。
 俺を巻き込まないでほしい。

「怖ぇぇぇ…」
「心臓もたねえ…」
「………………あと何時間あんだこれ…」



   まだまだ悲鳴はやまない。

「透!どこ行くんだよ…!」
「置いてくなdarling…!」
「トイレくらい行かせろビビりども!!!」

   end.

2014/08/13(Wed) 19:46 

◆最近 

「かりーの・こに」にはまるわたし。

2014/06/19(Thu) 17:17 

◆ぷろでぃじー 

侑士ちゃんと玄鴉はどこでどうやって出逢ったんだろうとここ数日悶々としている。
きっとろくな出逢いじゃなかったはずなんだ。

2014/05/22(Thu) 00:51 

◆端午の節句 

……は、もう過ぎ去っておりますが。
拍手で「ちまき」というワードをいただきまして、(食い意地には抗えず)思わず小噺。
鯉のぼりは海王類とかでいいですかね←

今は笹団子がたまらなく食べたいです( ´∀`)

2014/05/14(Wed) 20:14 

◆コトフラ/小噺 

「タンゴノセック?」
「端午の節句、です」
「だんご?」
「ちがいますってば…」

 首をかしげるマルコさんと目を輝かせるエースさんに、目の前に積み上げられた粽(ちまき)と柏餅を眺めながらどう説明したものかと思案する。
 向こうの世界では端午の節句を迎えたらしく、さらに爺の弟子(ぼくの兄弟子)の息子の初節句ということもあり、親族総出でお祝い中なんだそうだ。
 夜明けのぼくの部屋に突如として降ってきた(おそらく犯人は爺。現在人間は無理でも物の転送なら可能)大きな箱の、底に敷かれた菖蒲の葉とその上に詰め込まれた粽と柏餅の、そのさらに上に添えられた手紙に、そんなことが書いてあった。

「簡単に言えば男の子の健やかなる成長を祈る日です。菖蒲の葉とか鎧兜とか刀とか旗とかを飾って、猛き男児となりますようにって」

 日本ではもともと女の人の節句だったんだけどね。
 まあ儀礼は変わっていくものだし。

「で、これは?」
「お裾分けですって。粽と柏餅。美味しいですよ。粽はきな粉まぶしたり、砂糖まぶしたり、砂糖醤油つけたり」

 中華粽も好きだなあ……あの具がいっぱい入ってるやつ。
 筍が入ってるのがいいな。

「ギル!ギル!食っていいか!?」
「あ、はい、どうぞ」

 手のひらを上に向けて促せば、早速粽の笹の葉を剥き出すエースさん。
 それに釣られて他の船員の人たちもわらわらと集まってきて、どこからか酒とつまみまで出てきて………………あれ、どうしてこうなった?

「うーん……安定の宴…」
「グララララ!なかなか酒にも合うじゃねェか!」
「いつの間にかエドワードさんまでいるし…」

 このノリは慣れないなあ…。

「…………………………って、あれ…?」

 周りを見渡して、ふと思う。

「………………」

 菖蒲の葉→底に敷かれてたやつ。
 粽と柏餅→今食べてる。
 鎧兜→つけてる人わりと。
 刀→持ってる人いっぱい。
 旗→……ジョリー・ロジャー…?

「……ううーん…?」



   なんか違う気がする。


「いや、そもそも男の“子”の節句だからこれ」
「……どうしたよい?」
「ナンデモナイデス」


   end.

2014/05/14(Wed) 20:08 

◆いやちょっと、 

縦セーターの魅力を再確認して。

2014/05/12(Mon) 21:05 

◆縷々/小噺 

「………………………………」

 Darlingが真面目な顔で考え込んでいる。
 朝飯に俺が作ったfrench toastを食って煙草を吸い、coffeeを飲んでからまた一本吸って、それからずっとだ。
 他のやつらはあんまり気にしてねえようだが、俺の場合話は別だ。

「………………………………」

 …………だって気になんだろ、朝飯不味かったのか、とか。

「…………darling?」
「………………………………」

 呼んでも気付かねえくらい考え込んでるとか不安になんだろ畜生め。
 なんだ、砂糖が足りなかったとかそういう微妙なやつか。
 …………つか文句あんなら言えよじれってえな。

「おいだーり、」
「なあ、honey」
「っ、……な、んだよ、気付いてたんなら返事くらいしろ」

 痺れを切らして声を張ろうとしたところで至極真面目なdarlingの声が落ち、たたらを踏んだ俺はぎくりと肩を揺らしながらも声を取り繕う。
 そんな俺の様子には何も触れず、sofaに足を組んで座るdarlingは思案するようにまた黙った。
 人のこと呼んどいて何でまた黙るんだよ。

「…………darling?朝飯、美味くなかったか?」
「……ああ?朝飯?美味かったがどうした?」
「、は」

 沈黙に耐えられず素直に聞くも返ってきたのは普通の誉め言葉で、俺の口から漏れたのは行き場を失った意味のない音。
 それを不審に思ったのか「まさか変なもん入れてねえだろうな…」と呟いたdarlingに「入れてねえよ!」と怒鳴り返した。

「……朝飯じゃねえならさっきから考え込んでんのは何なんだよ」

 取り敢えず俺の料理は及第点だったことに安堵して、それならばと思案顔の理由を聞く。

「ああ……ちょっとお前の意見を聞きたいんだが」
「……重要なことか?」

 俺の問い掛けに、真面目な空気で表情を引き締めるdarling。

 しかし。

「…………縦セーター着た巨乳女子ってエロいと思わねえか?」
「………………………………」



   くっだらねえな!!!


「くだらないとはなんだ。昨日からずっと考えてんだぞ」
「俺の悩んでた時間返せ!!!」
「何の話だ」


   end.

2014/05/12(Mon) 21:04 

◆下の下の小噺おまけ 

「………桜餅…」
「、透ちゃんまたぁ!?」
「Ah?桜餅食いてえなら何で草餅買ってきたんだ」
「あんたらが出掛けてる間に色々あったんだよ…」
「………………さくらもち…」

 次はきっと蓬饅頭。

2014/05/09(Fri) 23:19 

◆縷々/小噺 

「桜餅」

 りびんぐの窓を全開にして床に寝転がっている透ちゃんが、急にそんなことを言い出した。
 積み上がった洗濯済みの服を畳む手を止めてそっちに目を遣るも、ぐだりとだれる透ちゃんの身体は窓の方を向いていて顔は見えない。

「………………急にどしたの透ちゃん」
「桜餅」
「いやそれは分かったけど」
「さくらもち」
「……食べたいの?」
「うーん…」

 あれ、これ寝惚けてる?

「寝てねぇよ」
「あれ、俺様口に出してた?」

 ごろりとこっちに向き直った透ちゃんに睨まれた。
 それにごめんってーと返しながら、服を畳む手をまた動かし始める。

「おかんさぁ」
「俺様おかんじゃないけどね。何?」
「包んだのと包んだのどっちが好き?」
「え?」
「つつんだの、と、くるんだの」

 流れ的に桜餅の話だよね…。

「えーと……つつんだの、ってこういうやつ?」

 揉み手をするように手のひらを指を曲げた状態で組んで中に空間を作るようにした形を見せてみると、そう、と頷く透ちゃん。

「くるんだの、ってのは、こうだな」

 透ちゃんの方は手のひらを指を伸ばした状態で並べてそのままぱたりと閉じた形。

「あれでしょ?長命寺か道明寺かって話でしょ?」
「そう。つつんだのとくるんだの」

 何か透ちゃん可愛いんだけど。
 眠いのかな。

「俺様はどっちでも……旦那はつつんでる方が好きだよ」
「お前らの時代に桜餅あんの?」
「?……あるけど」
「やっぱ時代おかしくね……まあいいけど」

 眉をしかめてそう言ったあとで、またごろりと透ちゃんの身体の向きがかわった。

「………………」
「………………え?終わり?」
「あぁん?」

 思わず寝転がる背中に声を投げると、煩わしそうに顔だけこっちを振り返る。

「え?え?結局なんの話だったの?」
「桜餅」
「いやえーとだから……食べたいの?」
「うーん…」

 そうなような、そうじゃないような。
 曖昧な響きで唸った透ちゃんはまた顔を戻してしまった。

「買ってこようか?」
「うーん…」
「それとも一緒にいく?」
「うーん…」
「いっそのこと作る?」
「うーん…」

 最後の一枚を畳み終わるまで要領を得ない問答は続いたけれど結局透ちゃんはぐだりとしたままで、畳んだ服の山をまとめた俺様はテーブルの上に置きっぱなしの透ちゃんの財布を持って立ち上がる。
 ついでにあっちこっちに点在している鍵の束と煙草と春物の上着も集めて回っていれば、視界の隅でようやくのそりと持ち主が起き上がった。

「で、どうしよっか?」
「んー……」

 渡した上着に袖を通す透ちゃん。
 そして諸々をぽけっとに突っ込んだあとで、ようやく目的が決定した。

「…………草餅買うわ」
「なんで!!?」



   よくあるはなし。


「ほら、食いたいような食いたくないようなでやっぱ他のもん食いたくなるみたいなな」
「で、振り回される俺様ね」
「……好きなもん買ってやるよ」


   end.

2014/05/08(Thu) 16:02 

次の10件→
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ