書いたもの

□駆け抜けて、青春!
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「グロスは塗ったし髪も結んだし、お気に入りのワンピースも着たし新しいハイヒールの靴も用意しました。準備完了!さ、出発です!」
今日、ハルがなんでこんなにおめかししているのかというと、今日は開校記念日でハルの学校がお休みなので、半日かけて準備して、可愛くなっちゃったハルを獄寺さんに見せつけちゃえ!と思ったからなんです。
正直に言えばそこまで自信がないんですが…もう時間はありません。
ハルは並中へと向かいました。
「獄寺さん、今日こそは、「可愛い」って言ってくれるでしょうか…」
そう、「可愛い」。この言葉を獄寺さんに言ってもらいたくってハルは、お年玉をはたいてちょっと高いハイヒールやなんかを買ったりしちゃったんです。
獄寺さんはあんな見た目の癖に中身はすごいシャイボーイ。だから中々「可愛い」とか言ってくれないんです。もちろん、恥ずかしがりやさんなところも彼の良いところなんですけどね?
「というか!ハルにかかれば獄寺さんの全てが良いところなんです!」
つい、叫んじゃいました…
痛い!視線が!
さすがに恥ずかしくなったハルは急いでその場を走り去りました。
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