○小説置き場V○

□嘔吐
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吐き気がする。

昼に飲んだピルのせいか、夜に食べた食事のせいか。

それとも後味の悪い別れ方をしたせいか。

綺麗に別れるつもりだった。

別れと言ってもちゃんと付き合っていた訳じゃないからそう呼べるのかも定かではないけど。

それなのに。

計画は往々にしてうまくいかない。

美容を気にしていたら、おちおち煙草も吸えやしない。

胸に手を当てれば、丸い膨らみ。

抵抗したって毎月定期的にこの身体は女だと思い知らされる。

生まれ変わったら男になってプリンスアルバートのピアスを開けたい。

そしてむしゃくしゃしたらそのピアスをつけたペニスで適当に見繕った女を抱く。

なんて、不毛。

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