みんなの部屋

□夏合宿!
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「そしてもちろんさわ子さんと私!」
「・・・もちろん?って?・・・えっ?・・・ええーっ!」
さわちゃんはしきりに照れていた。
「・・・ってあれ?驚いてるの、私だけ?」
直は目を点にして。
「こうして恩那組、放課後ティータイム、わかばガールズ合同の酒池肉林の合宿は始まった・・・」
私はそれを無視してモノローグ。
「一意専心(他に心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中すること)ですっ!」
梓がツッコむ。
「え?遊びに集中すんの?」
菖がニヤニヤ笑いを浮かべながら。
「えー・・・遊びたい人?」
私が多数決を取ると。
「・・・梓っ。ごめんっ!」
最後まで迷っていた澪が手を上げて。
私は判決を下した。
「圧倒的多数につき、各自部屋に荷物おいたら、水着に着替えてビーチ集合!」

梓は悔しそうに。
「遊び終わったら!練習ですからね!」

・・・なんて言ってたのに。
「唯さーん!ビーチボールでバレーしましょ!」
「ああん。待って、待って。梓ぁ!」

「・・・一番楽しんでるじゃん、梓。」
私がつぶやくと、
「よーし、腕が鳴るぜ!」
晶達が立ち上がる。
純ちゃんと憂ちゃんも行くみたいだ。
「奥田ちゃん!もー!ほっとくとコミュニケーションしなさそうだから行くよ!」
純は本を読み始めた直を蹴飛ばした。
「え、え、でも私、下手っくそだからご迷惑じゃ・・・」
憂は優しく手をとって。
「迷惑なんて誰も思わないよ。行こう?」
微笑んで首を傾げる。
「そうですよ!みんなでフォローしますから、ねっ?」

菫が背中を押す。
「わ、分かりました!じゃあ、やってみます!」
直も立ち上がる。
わかばガールズ、いいバンドになりそうだな。

「やーよ。10代のお肌と違ってこっちはダメージが深刻なんだから。」
「ムギ、悪いけど背中に日焼け止めクリーム塗ってくれない?」
さわちゃんは不参戦のようだ。

「はいっ!さわ子さん!」
ムギは嬉しそうに答える。
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