唯と梓の部屋

□君の名を呼べば Side:梓
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「あ・・・やっぱり、夢・・・」
まだ薄暗い唯さんの部屋。
私はそっと女の子のとこを確認して。
「・・・濡れちゃってる。」
私のショーツはおもらししたみたいにぐっしょりと重たく濡れていた。
「あーあ。もう。」
唯さんを起こさないように気をつけながら、そっとショーツから足を抜く。
「ん・・・っと・・・確かもう一枚あったはず・・・」
最後の一枚は唯さんが一番好きなサイドが紐になってるやつ。
これをほどきながらえっちするのが、唯さんのお気に入り。
私を恥かしがらせながら、焦らして焦らして、もどかしくさせて。
「あ・・・また。」
想像したら、またおなかの中が熱くなってくる。
「・・・ショーツ、これが最後だし。汚しちゃったら、まずいもん、ね。」
私は自分に言い訳をして。
「ゆーいさん?」
唯さんが眠っているのを確認して。
「ちょ、ちょっとだけ、ちょっとだけね?」
唯さんに背を向けて、女の子に指を這わせる。
ちゅぷっ。
やだ・・・奥のほう、もうこんなに熱くなってる。
私は必死に唯さんの指を想像して。
「あ、ああっ・・・またそんなにいきなり強くっ・・・」
想像の中の唯さんは、私が『そっと、そっとして』って言ってるのに、強引に強く苛めてくる設定。
「ああっ、でもっ・・・優しいのもいいけど、たまには乱暴なくらい、めちゃくちゃに求めて欲しいのっ・・・」
声が大きくなりそうなのを必死に声を潜めて。
がまんっ、がまんしなくちゃ、唯さんが起きちゃうよぅ・・・
くちゅくちゅくちゅくちゅ。
思うのとは裏腹に、私は空想の唯さんにもっと激しく指を動かさせて。
「こ、こんなに音立てちゃったら、声、ガマンしても聞こえちゃうよぅっ。」
ぷちゅ、ちゅちゅちゅっ。
絶頂にむかってまっすぐに自分を追い立てる私の目に、ベッドサイドに置かれたクレンジングクリームが写って。
・・・ぷちゅ。
えっちに濁った頭で思いついたこと。
だ、だめっ。そんなこと、絶対にだめっ。
だって唯さんの、じゃない。そんなことに使っちゃ絶対にだめ。
まるで自分の手じゃないみたいに、私の手は迷わずその唯さんのクリームを手にとって。
きゅ、って一絞り。
「唯さんっ・・・ああっ、そんなとこ、いじっちゃだめぇ・・・」
これは唯さんの指なんだ。今、私は唯さんにいいように犯されちゃってるんだ・・・
自分に言い訳をすると、ぞくぞくぞくって背筋を背徳感が駆け上る。
私は体を大きく捻って、クリームをまぶした人差し指と中指を揃えて。
お尻の穴をくりくり、って撫で回す。
「ん、ひぃん、ゆ、ゆいぃ・・・そこ、好きなのぉ・・・」
唯さんのこと、呼び捨てにしちゃったぁっ・・・
私は一層背徳感を煽られて、二本の指を揃えて一気に深く差し入れる。
「くぅう、くぅんっ、唯ぃ・・・もっと強くしてぇ。」
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