ぷらいべーと

□とある金曜日に起きた出来事
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「・・・そうですか。じゃあ。」
彼女はうるる、って目を潤ませながら。
「じゃあ、今、私が何色のブラを着けてるか、分かります?」
小さな声でつぶやいた。

私はついさっき、目に飛び込んできた純白の下着を思い浮かべながら、白、と答えそうになって。
・・・これ、ひっかけ問題?これって、当てちゃダメな質問(やつ)じゃ?

「・・・薄い黄色、かなっ。」
私はとっさにわざと間違えた。
「ぶぶー。ハズレです。」
後輩子ちゃんはふい、と私の手を取って。
「・・・後輩子ちゃん?」
中が見えないように慎重に布団を上げて、私の手を中へと導く。
ふか、と柔らかい物に手が触れて。
しっとりとした肌がふるん、って私の指を押し返す。
「あ、あれ・・・?」
こり、と張りつめて固くなっている『何か』が私の指の谷間にひっかかる。
「ふっ・・・っぅ・・・」
彼女は困ったように眉根を寄せて、恥ずかしそうに目を伏せる。
「・・・正解は裸んぼ、でした。」
私がそれ以上、指を動かさないでいると、切なげに目をうるうる、ってさせて見上げてくる。
「・・・じゃあ、次、です。」
今度は布団を大きく持ち上げて。
無防備に晒された白い裸体。
「あ、あんまり見ないで下さい。恥ずかしい、です。」
それはみるみるうちに桜色に染まって。
「あ。・・・ああ、ごめん・・・」
私はぼそぼそと言ったものの、目は彼女の肢体に釘付けになって。
伏せたお椀のように形のよい乳房。
その上で薄い茶色でぷっくり膨らんでいる乳首。
柔らかそうなすべすべのお腹。
「今、私はっ・・・私の穿いているショーツの色は、何色でしょうかっ・・・」
後輩子ちゃんは真っ赤になって、かすれた声で言った。
控えめなおへそから下は布団で覆われていて。
それをうかがい知る事はできないが、容易に想像がつく。
「後輩子ちゃん・・・」
私は布団の中に手を伸ばそうとして。
ぎゅう、と手を握りしめた。
「・・・できない、よ。ごめん。」
彼女はぱさ、と持ち上げていた布団を落とすと私に背中を向けて。
「・・・あーあ、誘惑失敗。先輩って本当にヘタレですよね。」
明るい声で言った。
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