みんなの部屋

□Just Like Starting Over
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「ん・・・」
・・・ここ、どこだっけ?
見たことない天井。
昨日、どうしたんだっけ・・・
「私の名前っ、立花姫子っ。・・・よし、大丈夫。」

・・・頭痛い。
そうか、確か和と久しぶりに会って・・・途中から覚えてないや。
私は諦めて、もう一度目をつぶって。
ふにふにと暖かい枕に頬ずりしようとして、おかしなコトに気付いた。
あれ?なんで?枕、暖かいの?
私はそれが人の腕であることに気づいて。
慌てて目を開いた。

私の目の前にあったのは、ブラに包まれたふっくらとした双丘だった。
「う・・・ん・・・」
その持ち主である和はその涼やかな眉を少し寄せて。
「のどっ・・・」
私は声をあげそうになって。
飲みこんで。慌てて自分の下着を確認した。

・・・ある。ある、けど・・・

お互いに下着姿で腕枕をしてもらって寝てたって事は。
私はちら、と寝息を立てている和を見上げた。
眼鏡を外した彼女は普段の印象より、ちょっと幼い印象を受ける。
そう言えば眼鏡、外すとほとんど見えないって言ってたっけ。
『・・・恥ずかしがらなくてもいいわよ?薄暗いし、どうせぼんやりとしか見えてないから。』
急に昨夜の一場面が蘇る。

私は混乱しながら必死に昨夜のコトを思い出した。
・・・え、ええーっと。
和を起こさないように慎重にカラダを起こして。
なんで・・・『恥ずかしがる』ようなコトになったんだっけ?
私はしばし考え込んだ。
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