純と憂の部屋

□ぎゅー!
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「うーいー。おっはよー!」
純ちゃんが背中からどーん!って抱きついてくる。
「おはよう、純ちゃん。」
純ちゃんは柔らかくってあったかくって気持ちいい。
私は首に回された腕にすりすりってする。
「んー。憂っ。愛してるっ。」
何度言われても頬がかぁ、って熱くなる。
「あ、あのね、純ちゃん。とっても嬉しいんだけど、人目が、ね?」
ここは桜ヶ丘女子高校へ向かう通学路。
誰か知り合いに見つかっちゃっても全く不思議はない。
「いーじゃん、憂。見つかったら見つかった、で。」
「あっ。こら、イタズラ、だめっ!」
なのに純ちゃんはふにふに、って私の胸を制服の上から揉んでくる。
「ああん、ほんとに、だめ、だよぅ、純ちゃぁん。」
私は弱々しく言葉だけで純ちゃんに抵抗する。
純ちゃんは私の耳を甘噛みして。
「ね、じゃあ学校着いたら、おトイレ行こ。おトイレ。」
「えっ・・・」
ぎゅう、って痛いくらいに乳房を握られる。
「ああっ・・・」
耳元で、熱く純ちゃんが囁く。
「・・・ね。憂。おトイレ、行くって約束できる?約束するなら許してあげる。」
ブラの上からなのに、純ちゃんは易々と私の敏感な尖端を見つけて。
「あ、あ、行くっ。行くから、許してぇ・・・」
くいくい、ってしごきたてられて、私は思わず腰を引く。
おんぶされる格好になった純ちゃんは、ぱっと離れて、にひひ、って笑う。
「んまぁ、憂ったら。通学路で『イく』、なんて。えっち。」
「じゅ、純ちゃんのせいだからねっ。・・・って、その『イく』じゃないもんっ。」
私は固く尖って熱を持ってしまった胸を両手で覆って、涙目で純ちゃんをにらみつける。
「ふふっ。どうだか、ねー?」
純ちゃんは再びもふ、って抱きついてきて。
「もう、純ちゃん。私逹の関係(コト)、みんなにバレちゃうよ?」
きゅ、って抱きしめられると、切なくなっちゃう。
「えー?ハグくらい仲のいい友達ならするでしょ?」
「・・・だって、純ちゃんのは特別だよぅ。」
「うふふ。私も。憂にする時は特別だよ?だからそれが2人だけの秘密なんじゃん。」
純ちゃんは、ちゅ、ってほっぺにキスして、また、ぱって離れる。
「憂が恥ずかしいんなら、許してあげる。行こ?」
純ちゃんは、にぱって笑うと、私の手を引いて走り出した。
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