律と澪の部屋

□私のご主人様!?
1ページ/16ページ


「うわぁぁん!りつ、りつ、りつぅ・・・」
「うぉっ、どうした、澪っ!またゴキブリでも出たのか?」

それは夏休みのとある一日。
朝早く、私の恋人の澪が駆け込んできた。
「ううん!違う!また増えちゃったよぅ!」
澪はボーダーのおそろいのキャミソールにショートパンツ。
まだ寝ていた私は、綿の短パンにタンクトップ。
澪はまだ寝ぼけている私にダイブして抱きついてきた。
「え?え?だから、ゴキブリが増えたのか?」
「違うぅ!あの・・・そのっ・・・」
澪はちょっと迷ってから。慎重にあたりを見渡して。
「・・・たいじゅう。」
かろうじて聞き取れるかという小さな声で言った。

「なーんだ。また体重の話か?」
「わぁ!しーっ、しーっ!誰かに聞かれたら恥ずかしいだろ!」
「・・・で?今度は何キロ太ったんだ?」
澪はびっくりしたようにあたりを見渡して。
「声が大きいってぇ・・・あっあの・・・」
澪は私の方を振り向いて。私をちょいちょい、と呼び寄せて、こそこそ、と耳打ち。
「たったの1キロぉ?」
「しー!声が大きいってば!1キロだって大事件なんだぞ。ここんとこ、体重変わらなかったのに。」
「ちょっと食べ過ぎたとか?」
「そんなことないっ!バランス良く食べてたし、大好きな夜中のポッキーだって我慢してたのに・・・」
「じゃ、ちょっとお通じがない?」
「・・・そんなコトないの、知ってるだろ。」
私はきょとん、として。
澪がうらめしそうに睨んできて、ようやく思いいたる。
「・・・うふん。ここのコト?」
お尻に手を回して、くにくにと穴のとこをいじってやる。
「あっあっ、そうだっ。お前がっ。いじくるからぁっ。」
澪はたまらなくなったのか、しがみついてきて。
「あんっ、お腹の中・・・」
目を泳がせて、言いよどむ。
私はショートパンツのすそから手を入れて。急かすように、ショーツの上からぐりぐりぐり。
「ああっ、おなかのなかっ・・・してほしい時はその度キレイにするからっ・・・」
「そっかー。じゃ、便秘でもないね。」
私は何事もなかったようにふいっと離れる。
澪はもどかしげにカラダを震わせて、私を睨む。
「まぁ、1キロくらい、誤差の範囲内じゃないの?」
私はニヤニヤしながら答える。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ