唯と梓の部屋

□いい夫婦の条件
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「うにゅ・・・ふにゅにゅ・・・」
それはとある土曜日の朝。
なんでもない一日、だけど11/11の私の誕生日を済ませて、私と唯さん・・・唯の誕生日11/27まで、私達が同い年になる貴重な16日間のうちの1日。
私達はこの16日間だけ、ある約束をしていた。
それは唯さ・・・唯を「さん付け」で呼ぶのをやめて敬語もやめること。
(唯と梓の部屋「君の名を呼べば Side:梓 」などを参照のこと)
まだ私はまだ寝ぼけている唯をくすぐって。
「うふふ。朝だよー。くしゅくしゅくしゅ。」
彼女の反応を探りながら、撫でさすり、爪を這わせ、キスを降らせる。
そう。この休日の朝の気だるいわずかな時間。
唯の意識がはっきりするまでの時間は唯一、私が彼女を自在にできる時間。
「・・・んぁっ・・・」
あ、脇腹。ここ、イイんだ。
「・・・にゃふ。おはよー。梓。」
唯はふにゃん、と優しく微笑むとたちまち私を絡め取って。
「おはようござ・・・おはよ。唯。」
えーと。耳の後ろ。うなじ。わきの下。膝の裏側のやわらかいとこ。足の指。
乳首と、女の子のとこは、女の子なら大概急所だとして。
「あ、唯ぃ・・・朝からするの?」
唯さんは私が考えているコトなんてお構いなしで私の急所を確実に捉えて。
「くふふ。梓、飢えてるんでしょう?朝からおねだりなんて悪い娘。」
唯の指がおへそをくりくりって責めてきて。
うなじをかじかじってされちゃうともうだめ。
「ん、にゃふぅ、ふぅんっ・・・いや、いや、私、おねだりなんてしてなっ・・・」
言いかけると嵐のような責めがぴたり、と止んで。
「そーう?梓?おねだり、してないの?」
上り詰めかけた快楽が行き場を失って私のカラダの中で暴れる。
「あ、ああん、いやぁん・・・」
唯が上からにんまりとした笑顔を向けてくる。
「あーずさっ。どう?降参する?」
「う、ううっ、降参も何もっ。私、別に欲しがってないもんっ。」
素直でない私は意地を張って。
唯はいっそうニヤニヤ笑いを浮かべて。
「ほんと、かなー?」
触るか触らないかの微妙なタッチで私の感じるところを撫でていく。
「あ、ああん、唯ぃ・・・」
降参?降参?って唯がキラキラした目で聞いてきて。
「・・・っ、くぅ、あぅーーーっ。」
私は認めてしまうのが悔しくて、つい我慢して。
「ふふふ。梓、今日はがんばるねぇ。」
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