さわ子と紬の部屋

□花より団子!
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「・・・さわ子さん。・・・さわ子さぁん。」
ムギが切なげに私の名前を呼んで。
手が私の胸をやわやわと揉み始めた。
綺麗に着飾ったムギと対照的に、私は下着の上にロングTシャツだけ。
「んっ・・・ムギ・・・ちょっと待って。」
私はムギの手を抑えて言った。
「ね、汗かいちゃってるの。お願い、シャワー浴びさせて?」
クーラーつけっぱなしは体によくないので、タイマーでオフにしていた。
寝起きは結構汗をかいていて、今もちょっと汗ばんでいる。
「・・・だぁめ。」
ムギはむしり取るように私のロングTシャツを脱がせた。
「もう待てないの・・・さわ子さん。」
そしてもどかしげに浴衣の帯を解いて。
「見て?今日はがんばってみたんだから。」

私は思わず生唾を飲んで、凍りついた。
浴衣の下から現れたのは黒のシースルーのスリップ。
可愛いリボンが胸元で結ばれているだけで、前は大きく開いていて、真っ白なおへそが覗いている。
いわゆるベビードールってヤツだ。

「は、反則よ、こんなの。」
ムギはにっこり笑って。
「うふふ。気に入ってもらえました?浴衣に和装下着じゃつまらないから、スリップ大胆なのにしてみたんです。」
「ね、さわ子さん。・・・しましょ?」
ムギは舌なめずりをして。意外に強い力で私をねじ伏せて。
「・・・このまま、犯しちゃおっかなぁ。」
熱っぽく囁いてうなじに舌を這わせる。
なに?なにこれ?予定と違うぅぅぅ・・・
「あっ・・・ちょっと、待っ・・・ああん、やだぁ。」
ムギはちょっと不服そう。
「んもう。まだガマンできるんですか?」
私は息も絶え絶えになりながら。
「だって・・・汗臭かったら恥ずかしいもの。」
ムギは勝ち誇ったような笑み。
「大丈夫ですよーぅ。」
ムギは私の胸にぼふっと顔を埋めて。
あろうことか、くんかくんかと匂いを嗅ぎだす。
「んふふ。さわ子さんの匂い、する。とってもいい匂い。」

私は身を固くして。
「や、やだぁ。きっと汗臭いよぅ・・・」
「だからそれがいいって言ってるのに。ね、さわ子さん。私も脱がせて下さい。」
ムギは両手を上げた。
黒のシースルーのスリップが引き上げられて、前がはだけられる。
ムギの白いお腹がすごいコントラスト。
私は吸い寄せられるように手を伸ばす。
ムギのお腹はしっとりとしていて、手に吸い付くようだった。
「んっ・・・やぁん、さわ子さん。そこばっかり、くすぐったぁい。」
両手を上げたまま、身をよじるムギ。
「だって手触りいいんだもん。」
「ん、あっ。・・・どうせお肉ついちゃってますよぅ。」
「それがいいって言ってるのに。」
私はさっきのムギのマネをして、からかうようになで回す。
「ふぁ、ああん、お願い、焦らさないで下さいっ。」
ムギが切羽詰った声を出す。
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