さわ子と紬の部屋

□花より団子!
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か、可愛いっ。ま、ちょっと計画のイメージとは、ずれるけど、いいや。
・・・もうガマンできないっ。
たまらなくなって、ベビードールをたくし上げて、柔らかいムギの胸に顔を埋める。
そこは汗でしっとりと湿っていた。
かまわず抱きしめると、ムギが熱いため息を漏らす。
「なぁんだ。ムギも汗かいちゃってるじゃない。」
「はぁっ・・・だって、スリップ、意外と熱いんだもの。」
「でも、浴衣の下に何か着てないと透けちゃうから。仕方なく、だもん。」
「・・・汗臭い、ですか?」
ムギが心配そうに聞いてくる。
私はにっこりと笑って。
「んーん、ムギ、いい匂い。」
またムギの柔らかいカラダに顔を埋める。
ムギのお気に入りのオレンジ系の香水の匂いに混じって汗の匂いがする。
麝香ってこんな香りなのかしら。
その汗の匂いが私を痺れさせる。
私は上になっていたムギとカラダを入れ換えると。
「うふふ。ムギ。めちゃめちゃにしてあげる。」
ムギは期待の瞳で。
「はい、さわ子さん。いっぱい可愛がって下さい。」
ああん、もう。可愛いぃ。
私はガマンできなくて。ムギのカラダに襲い掛かった。

・・・暑い。窓は開いているものの、風はほとんどなく。
私達は荒い呼吸でお互いの裸を見つめあった。
ムギはあれから数えただけで5回は絶頂を迎えていた。
「さわ子さん。綺麗・・・。」
ムギが放心したような声を出す。
「ムギも。汗が宝石みたい。」
エアコンをつければいいだけの話だけど。
私達はエアコンをつけるだけの時間も惜しむかのように汗まみれでもう一度抱き合った。
「あ、あ、汗、すごぉい。」
そのままムギを押し倒す。

・・・ぬるぬるぬるっ。

汗が潤滑油となって私達を融け合わせる。
私の愛撫に併せて、ムギの熱いカラダが跳ねる。
「やっ、やっ、もう融けちゃう。私、融けちゃってさわ子さんと一つになっちゃうぅ。」
「いいよ、ムギ。一つになろう。」
私は重ねた唇から足の先までぴったりとくっつけて。
押しつぶすように、ぎゅーーーってムギを抱きしめる。
「・・・嬉しい、さわ子さん。あのね、ずっとずっと一緒にいたいの。」
そう言うとムギは涙をこぼして。
「でも、今はずっと一緒にはいられないから。逢っている時はずっとつながっていて。」
私はその涙を舐め取ってやりながら。
「私もよ。いつも一緒にいたいわ。離したくない。」
今度はムギがぎゅーーーって抱きついてきて。
本当に融けてしまうかと思った。
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