律と澪の部屋

□ぴっとわーく。 Side律
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いつもならここで澪につきあって、一緒に楽しむとこだけど。
今日はさすがに限界。
「ふぅん。ごめん、澪。今日はやっぱ眠いや。またの機会に、な?」
「・・・あ、ああ。ごめんな、引き止めちゃって。」
「んにゃ。ほんとに面白そう。次は一緒に見ようなっ。」
私はそう言って、ひらひらと手を振って。
・・・勝手知ったる澪のベッドへ。
「あれ?今日、私のベッドで寝るの?」
澪のちょっと嬉しそうな声が背中で聞こえる。
「・・・昨日完徹でベッドの上もぐちゃぐちゃなんだよー。」
「もー片付けたくなーい・・・」
背中で澪に答えて、そのままベッドへ。
「なんだよ。ほんとに、ほんとにしょうがないヤツだな・・・」
「・・・あ、り、律!」
澪の声に振り返る。澪は本当に申し訳なさそうに。
「あ、あのね?一回だけ、おやすみのキスしてもいい?」
「さっきの、ほっぺだったから。それだけじゃ、ヤだ・・・」

・・・そんなに切なそうな顔すんなよ。
こっちがたまらなくなるだろ。

「もちろん。おいで、澪。」
私がソファに座りなおすと、澪はすすす・・・とカラダを寄せて。
ちょこん、と私の隣に座った。
目をつぶって。上気した顔をやや上に向けて。柔らかい唇をややすぼめて。
私からのキスを待っている。

・・・あー、可愛いな、ちくしょー。

私は愛を込めて澪の唇を捉えて、ちゅう。
澪の柔らかい唇をたっぷり楽しんでから。
ふい、と離そうとしたら、澪は目をつぶったまま、むずかるように身を揉んだ。
「ねぇ、りつぅ・・・もっと。」
ふにゅん、と澪は柔らかいカラダで覆いかぶさってきて。
「んー・・・」
澪はもう一度口づけをして。
でも今度は恋人同士の熱いキス。
澪の舌が入ってきて。私の舌を絡め取る。

くちゅ、ちゅっちゅ。

澪は夢中になって私の舌を愛撫する。
ぞわぞわぞわって。快感が背筋を駆け上がってくる。
私も夢中で澪の舌に応じて。
唾液を澪の口の中に送り込む。
「ん、ふむ・・・ぅん、はぁっ・・・くぅん・・・」
澪は必死にそれを飲み下して、眉をひそめて可愛く鼻を鳴らす。
「く、ふぅん・・・あん、りつぅ・・・」
私は誘い込まれるように、澪の柔らかな乳房に手を伸ばそうとして。
はっ!と気づいた。
「みっみおっ。これ、おやすみのキスじゃなかった?」
「・・・あン・・・」
いきなり唇を離された澪はうっとりとした瞳のまま。
「へへっ、気づかれちゃった。」
ぺろ、と舌を出した。
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