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□学パロっぽいもの
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俺の頭は完全に沸騰していた。
スケルトンって英単語をスティックと読み間違えるなんて下らないミスをするぐらい。
こんな席で落ち着けるわけない。

前日は生徒会の予算委員会で5限から出張。席なんてどこでもいいと思っていたから6限のロングホームルームの席替えの結果を予算委員会の後にわざわざ担任に聞きにいく事もないだろうと思ってた。
これが俺にあるまじき大誤算だった。


「遊星、マネーとメニー間違えてる…どうしたんだ?」
「すまない小波」
「いや、謝る事じゃないって」


笑う小波。分かってる、as money as なんてあり得ない事だって分かっているさ。
ああ俺はいつまで持つんだろう…そんな事を考えながら小波の答案に丸をつけていく。満点だった。


「小波、調子いいな」
「いや、昨日の席替えで遊星が隣になるってなってから猛勉強したんだよね」


小波が何か続けて言っている気がするが聞こえない。
"ああ、俺、落ちたな"他人事のように思う。視界は徐々に霞んで暗くなっていく。
数秒もしないうちに俺はブラックアウトした。


(…)
(おーい?遊星?)
(…)
(遊星?聞こえるか?)
(小波どうした?)
(先生!!遊星くんがいきなり気を失ったんで保健室つれてきます)
(おーわかった)




―――――
先生は牛尾さんで
遊星は小波の自分の為にがんばってくれた発言にオーバーヒートしました
小波の成績は中の下
遊星はトップ

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