お話
□−~まいなす~
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~放課後~
痛いなー
私は今、いろいろな方向から蹴られている。
何故かは知らない。
けど、多分私が好かれちゃったから…かな。
私を蹴っている人が好きな人に。
ヤだなー。私なにも悪くないのになー…。
ただ一人でボーっとしている毎日で。
オシャレも芸能人も特に興味がない。そんなツマらない女の子だよ？
可愛くない女の子だよ？なんでここまでされなくちゃいけないのだろう？
「今日はここまでにしてあげるねー！私ってばやっさしー♪」
複数の笑い声が教室内に響く。
そして、私を蹴る足達の動きが止まる。
教室から女子達が出て行き、足音が遠ざかっていく。
『…明日も…かな…』
一人残された教室で呟いた。
その少女は、少し悲しそうに笑った。