同棲生活に10の御題
□ソファ
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「えっ、ちょ…何してんの」
「何って、ナニ」
「…はい?」
いやいや、そんなさらっと言われても困るから。
ってか真っ昼間から何しとんじゃぁあああ!
今の私の状況はというと仰向けで光とソファに挟まれて…まぁ、つまりは押し倒されていると。
「嫌、離してよ」
「無理」
「嫌だってば…!」
「あー、ええ匂い」
「ちょっと…っ」
光は胸元に顔を埋めて匂いを嗅いでいる。
首の辺りにかかる髪の毛がくすぐったくて身を捩ると光が笑った。
「な、何?」
「いやいや言うわりに頭掴んで離さんから」
「…!」
言われるまで気づかなかった。
私ったら無意識のうちに光の頭を掴んで…
自分のしてることを理解して顔に熱が集まるのを感じた。
「真っ赤」
「…うるさい」
「隠すなや」
顔を見られまいと腕で隠すもあっさりほどかれ、熱のこもった目が私を捕えて離さない。
ひかる、と呼ぶと唇が重なった。
短い。ソファほぼ関係なし。
昼間からお盛んな光さん家。
110714 久遠