気まぐれ時々マジ

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「たーのもー!」

急に教室に入って来た千紗を見てヲタは「げ。」と嫌そうな顔をした。

「『げ。』は酷いなぁ。あ、食べごろいただき!」

千紗は素早くヲタから箸を奪い、七輪の上のホルモンを口に入れた。

「あ、あたしのホルモン!おい、千紗!お前何してんだよ!!」

大声を出すヲタ。

千紗は慌ててムクチの後ろに隠れた。

「てめぇ!出てこい!!ムクチもどけろ!」

「…(ダメ!)」

ムクチは避けずに手で×を作る。

「ったく…千紗はなんで毎回うちらんトコに来んだよ。」

アキチャは自分のホルモンをひっくり返しながら呟く。

「そんなことはどーでもいいの!今日ね、転校生が来るんだって!!」

「転校生!?」

驚くバンジー。

「あぁ、あれだろ?ランドセル背負ってるような頃に地元の族の総長ボッコボコにしたってヤツ。」

「ふーん。そうなんだー。物騒だねぇ。」

「んだよ、ビビってんのか?」

ヲタが千紗をからかう。

「つーか、お前が怪我してんの一回も見たことねぇんだけど。そんなビビりでよく目ぇつけらんねぇな。」

「んー?ちぃ、逃げるの上手なの♪ほら、よくいるでしょ?逃げ足だけは早い人。」

納得するチームホルモン。

「指原さん、この問題…分かります?」

すると、数学教師のクウキがヲタに話しかける。

ヲタはホルモンを箸で一つ摘まんで立ち上がる。

「あーん。」

教卓の前に立ち、食べさせるフリをしてクウキの額に熱々のホルモンを押し付けた。

「ホルモン中だよ!」

ヲタはそう言って元の場所に戻る。

千紗は窓から校庭を見下ろす。

「ん?誰か来た。」




















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