気まぐれ時々マジ

□#3
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「ねぇねぇ有栖川学院って知ってる?」

「有栖川学院?あー、超お嬢様校だろ?」

屋上から戻ってきた千紗がチームホルモンに尋ねる。

「俺らとは一切接点ねぇって感じだよな?」

「いや、それが違うらしい。」

ウナギの発言に全員がウナギを見る。

「なんか最近「四天王が来るぞ!」

誰かが叫んだのを聞いてチームホルモンは慌てて廊下に並ぶ。

「「「「「お疲れさまッス!」」」」」

四天王のシブヤ、ブラック、トリゴヤが通り過ぎる時頭を下げる。

「…ゲキカラはまだ年少に入ってんのか?」

「地元のチンピラ半殺しにして警察沙汰にもなればな。」

そう言ったヲタを通り過ぎたはずのシブヤが振り向いて睨む。

ヲタたちはビビった。

「やっぱ四天王は格が違うな。」

アキチャの発言に全員が頷く。

そこにサドがやってくる。

「ラッパッパのaA副部長のサド。」

サドはチームホルモンの前に立ち止まって教室の中を見る。

チームホルモンも教室の中を振り返る。

「おい千紗!」

「お前、何してんだよ!」

「ラッパッパが来てんだぞ!?」

アキチャ、バンジー、ウナギが千紗を連れ戻そうとする。

「だってホルモン焦げちゃうしぃ!」

「んなこと言ってる場合か!」

「(マズイって!)」

ヲタとムクチも加勢する。

だが千紗は七輪の前を動かない。

サドは何も言わずに歩き出した。

「た、助かった…」

「死ぬかと思ったぜ…」

「千紗!俺たちを殺す気か!」

「マジでビビった…」

「(怖かった!)」

チームホルモンはため息をついた。

「うまっ!」

それを無視して千紗はホルモンを頬張っていた。





















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