気まぐれ時々マジ
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「なんかギリシャの神殿みたいな顔で…俳句ブツブツ言うとったわ。」
「ギリシャの神殿じゃなくて彫刻な。」
「んで呟いてたのは俳句じゃねぇよ。百人一首だ。」
ヲタとウナギがだるまの発言にツッコむ。
「百人一瞬!?」
だるまは驚いて立ち上がる。
「え?リアクション間違えてね?」
ヲタは首を傾げる。
「百人を一瞬で倒すっちゅうことかぁ!?」
「…「お前、偏差値ゼロだろ。」
ムクチが喋ろうとしたがバンジーに遮られる。
「百人一瞬…プッ」
千紗はだるまの勘違いに笑う。
「お前がチョウコクに因縁つけて無事なのは奇跡だよ。」
「今ラッパッパと互角に戦えると噂されている一人だからな。」
ヲタの発言にウナギたちは頷く。
「優子さんに負けてからどっかの寺に籠って自主練してたらしいぜ。」
「そない強いんか?」
「タイマン百人斬りが悲願なんだよ。チョウコクはマジ女唯一の百人一首クラブの部員でな。一人倒すごとに一首詠み上げていく。」
ウナギがチョウコクの説明をする。
だるまはホルモンたちに背を向けた。
ムクチがだるまの肩を叩く。
だるまは振り返らずにウナギの肩を叩く。
ウナギがアキチャの肩を叩き、アキチャがヲタ、ヲタがバンジー、バンジーがムクチの肩を叩く。
その様子にため息をついて、千紗はだるまの頭を掴み、後ろが見えるように回す。
「イテテテ!首がもげるわ!」
だるまは千紗の手を振りほどき、首を擦りながら振り向いた。
すると、チームホルモン全員が百人一首のカードを持っていた。
「優子さんに負けたのがよっぽど悔しかったみてぇでな、それで百人斬り始めたっつー噂だぜ?」
「それで百人一瞬…」
だるまの発言に全員が「百人一首だっつーの!」とツッコミを入れた。
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