気まぐれ時々マジ

□#6
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「ってかあのチョウコクも前田には勝てなかったらしいな。」

「これはもしかしたらもしかするかもしれねぇぞ?」

チームホルモンはマジ女に向かって歩いていた。

もちろん話題は前田について。

「あの…ちょっとお時間いただけます?」

そのチームホルモンに声がかけられる。

後ろを振り向くと四人の女子生徒が立っていた。

「お前ら、誰だ?」

「あれって有栖川の制服じゃね?」

「あのお嬢様校の?」

「有栖川がうちに何の用だ?」

「(?)」

全員が首を傾げる。

「アリスさん、こいつらボコッていいんスよね?」

「またそれか。」

「ボウシヤさんはもう少し黙るってことおぼえてくださいよぉ。」

指をポキポキと鳴らすボウシヤをスペードとラビが呆れながら止めた。

「おい、何なんだ?こいつら…」

「ボコるとか言ってっけど…本気なのか?」

「でも、最近有栖川のヤンキーがあちこちで暴れてるって噂だぞ?」

小さな声で聞いてくるヲタとアキチャにウナギが説明する。

「単刀直入に申し上げますわね。あなたたちには"人質"になっていただきますわ。」

にっこりとほほ笑みながら言うアリス。

「あ?何言ってんだテメェ?」

バンジーがアリスを睨むとチームホルモンたちの方に何かが投げられる。

ムクチがそれを拾うとトランプのカードだった。

「("スペードの5?")」

「スペードは"死"を表す。つまりそれはお前ら五人の死…」

それを投げた人物、スペードは無表情のまま説明した。

「じゃぁ殺るか!」

「死んだらダメですよぅ。」

スペード、ボウシヤ、ラビがチームホルモンに向かって走り出す。

「あいつら、強ぇのか!?」

「知らねぇよ!」

「でも、売られたケンカは…」

「買うしかねぇだろ!!」

「(うん!)」




















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