気まぐれ時々マジ

□#7
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「優子先輩が!?」

ヲタは大声を出して驚く。

「久々に姿を現したらしい!ムクチが下の奴らに聞いたって!!」

「…「生大島優子、見てぇ!」

何か言いかけたムクチを遮り、アキチャが叫ぶ。

「ま、これでうちも静かになるんじゃね?」

「静かになり過ぎても困るけどな。」

ヲタたちは笑う。

「そんなに強いんか?その、大島ゆうんは。」

だるまが急に会話に参加する。

「馬鹿。優子先輩は別格だよ。噂じゃ一年の時、乗り込んできた矢場久根30人を1人で相手したって話だ。」

「しかも血まみれになりながら"楽しー!"って叫んでたらしい。」

「喧嘩するために生まれてきたような女だよ。」

「ふんっ。敦姐やったらラッパ隊やろうが大島やろうがイチコロ「ラッパ隊じゃなくて、ラッパッパ!」

そこに千紗がやって来る。

「オメーまた来たのか…」

「来たのー。」

呆れるヲタに千紗はフニャリと微笑んでムクチの隣に座る。

ガンッ

その時、教室の前の方で大きな音がした。

全員がその方に注目するとシブヤが前田の机を蹴とばした所だった。

「前田。テメェあんまチョーシ乗ってんじゃねぇぞ?お前から来いよぉ!」

シブヤは前田を挑発する。

「おい!何やお前!……!!」

だるまはシブヤに近づき睨みつけたが、あることに気付いた瞬間怯えたような表情を見せた。

「?」

千紗はそれに気づいて首を傾げた。

ガッ

シブヤはだるまの胸ぐらを掴む。

「お前から先か?おらぁ!」

「ちょちょちょストップです!」

千紗がシブヤの手をだるまから離させて間に立つ。

「シブヤさんの目的は、あっちゃんなんだから他の人に手、出したらダメでーす。」

千紗は胸の前で×を作った。

「いつまでも黙って見てると思うなよ?絶対ぇ潰してやっからな。」

シブヤはそう言って出ていった。

「…いよいよ、四天王と戦争かよ。」

バンジーが呟く。

「つまらにゃいなぁ。」

千紗は口を尖らせ、自分に対して首を傾げているチームホルモンを一度見た後欠伸をしながらいなくなった。




















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