気まぐれ時々マジ

□#8
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「……サドさん。」

部室でゲームをしていた千紗がサドに話しかける。

「どーするんでーすか?」

「…ブラックが動いた。」

その言葉に千紗はようやくゲームの画面から目を離した。

「四天王VSあっちゃんってことですか?」

「……」

ガチャ

パタン

サドは答えずに出ていった。

「そろそろラッパッパもマジになって来たのかな……」

千紗はゲームを置いて窓に近づく。

「優子さん…ちぃは……ちぃのマジは……」

ガチャ

「あ、チェシャ。居たんだー。」

「トリゴヤさんっ!いましたよー。」

部室に入って来たトリゴヤに千紗は抱きついた。

「チェシャ?どうかした?」

「なんかー、トリゴヤさんといると和むんですよねー。」

千紗はフフフと笑うとトリゴヤは首を傾げたが、「ま、いっか。」と呟いた。


















「おはー。ん?」

千紗は教室に入ってある異変に気付く。

「なんでこんなところでホルモン食べてんの?」

いつもは教室の後ろでホルモンを焼いていたチームホルモンは前田の席の近くに来ていた。

「あいつのせいだよ。」

ヲタがだるまを指差す。

「おい、千紗。ブラックさんが動き出したって本当か?」

ウナギが千紗に尋ねると千紗は「そうみたいだねぇ。」と返した。

「マジかよ…とうとうラッパッパも動き出したってことか……」

「…千紗、何かあったのか?」

アキチャが千紗に尋ねる。

千紗は質問の意味が分からず」首を傾げた。

「いや、なんか元気なさそうに見えたから。」

「確かに。いつもなら来て早々にホルモン奪い取ってたもんな。」

バンジーがアキチャに同意する。

「ちょっと考え事ー。」

「お前が?」

ヲタがそう言うと千紗はヲタの頭を軽く叩いた。

「ちぃだって考え事くらいするんだにゃー。」

「(食べる?)」

ムクチが千紗にホルモンを差し出す。

千紗は首を横に振って教室を出ていった。

「…何なんだ?」

「なんか悪いもんでも食ったのか?」

「拾い…食い?」

「いくらなんでもそれはねぇだろ。」

「?(何か…変?)」

チームホルモン全員が首を傾げた。





















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