気まぐれ時々マジ

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「…ブラックは?」

「家までお届けしましたー。」

ピコピコとゲームをしながら千紗がサドの質問に答えた。

「そろそろ負けるわけには…」

「行かないですねー。」

ふわぁと欠伸をする千紗。

「…チェシャ、お前はどうする。」

「いつも通りです。」

サドは千紗に詰め寄りゲームを取り上げた。

「分かってるのか!?お前も…ラッパッパなんだぞ!?」

怒鳴るサドを千紗はじっと見つめた。

「分かってますよ、それくらい。でも…ちぃのマジは…優子さんと決着をつける時だけって決めてるんです。」

千紗はゲームを取り返さずに部室を出ていった。



















「おー、ホルモン中だ!いただきっ!」

千紗はヲタの箸を素早く奪い取り、ホルモンを食べる。

「うまー!」

「おい、お前!なんでここに居るんや!?」

だるまが千紗を指差す。

「むー?ちぃはこのクラスの生徒だよ?いたらだめなのかニャ?」

千紗は首を傾げる。

「お前、こないだあのブラックと仲間だって言うてたやないか!」

「ちぃはラッパッパだもん。ブラックさんも仲間ですよ?」

その言葉にチームホルモンは「そりゃそうだ。」と頷いていた。

「そんなに警戒しなくてもマジ女の生徒は襲わないよー。」

「ん?お前…山椒姉妹の2人、倒したんじゃねぇのか?」

バンジーが首を傾げる。

「あー…あの二人は気に食わなかったの!!仲間を裏切るのはよくないもん。」

「……あ!」

急にウナギが叫んだ。

「今日…ゲキカラの……出所の日だ…」

ウナギの言葉にチームホルモンは怯えた表情になる。

「そう言えば明日から学校来るって言ってたっけ。」

千紗はホルモンを食べながら呟いた。




















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